バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

12月10日

昨日,南回帰線を通過し,こうして私たちはアングルペクウェンに近づいた。明日の朝にはその港に到着するが,そのために殊更に速度を緩めてゆっくりと航行している。
旗艦の航海長の話によれば,私たちがマダガスカルの南端に到着すると(ウラジオまでの)航程の半ばを過ぎたことになるという。
アングルペクウェンに到着すれば極東からの新しい情報が入るだろう。同港はもともとドイツに属している。彼らは,その植民地に住んでいるフランス人よりも戦争に関して興味を深くもっていると思う。
コレヤに乗り組んでいる一水兵はマラリアに罹った。その病気が他の艦船に伝染しないようにしたいものである。我が艦隊の衛生状態はあまり芳しくない。多くの者は,一度は病気に罹っている。
天候はよくない。風は強く,波は高い。この緯度ではたびたび暴風雨があるという。
アングルペクウェン港に入るに先立って,ガボン入港のときと同様に汽艇を下ろして前を行かせ,水の深さを測量した。この湾内はまだ十分に測量されていないのである。艦船が座礁しないとも限らない。
郵便物はすでに集められた。この書面は明日の早朝に投函できるように急いで書くことにする。

2005/12/10 in  | posted by gen

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