バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

12月26日

今日は一日雨が降った。運送船メテオルはなぜか停船した。この船は淡水運搬の任務を帯びている。戦闘艦,巡洋艦はいずれも自艦で淡水をつくるのだが,それでもたびたびこの給水船のお世話になることがある。給水船はいつも運送船に給水しているのだが,メテオルもまた他の諸艦と同様,十分に汽罐に蒸気を満たすことができないような粗悪な石炭のために困っている。
風波はますます荒れ,ある者はこれをその地方特有の暴風と言い,またある者はこれを季節的な暴風とみた。もし船舶がこの季節風の中心にいたなら,たいへんなことであろう。昔の帆船は,この風に遭遇すれば難破を免れるのは稀であったという。汽船では帆船のように恐れることはないのはもちろんであるが,しかし多くの困難があることは確かである。
今夜はまったくの暗闇である。満天が黒雲に閉ざされ,雷雨が近くに襲ってきては,また遠くに去っていく。

2005/12/26 in  | posted by gen

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