バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

1月11日

今日12時半に釣り糸を買いながら艦長と上陸した。エスペランスは食料品を携えて来着した。
陸地に上がって,象皮病という疾患に罹ったニグロ人を見た。その足は大きく腫れて杭のようになっている。この病気に罹るのはニグロ人とマレー人だけとのことである。
提督は何かの電報を入手した。フランスの一駆逐艦が私信と一緒にこの公信をマユンゴから持ってきたのである。もちろん公信は暗号電報であるから,いまこれを解読している最中である。
ペテルブルグからの我が艦隊の進退に対する決定については何も届いていない。何事も公表されていない。たぶん評議中なのであろう。
艦隊から3名の士官が職を罷免された。発狂した少尉と病に倒れた大尉,そのほかにアウローラの将校1名である。
運送船マライヤコルチアコフの2隻をロシアに帰還させることになったが,この証明のための委員会が組織され,私もその一員に加えられた。明日上陸するつもりだが,この委員会のために,それが実現できるかどうか。
艦隊の進退決定の通知がペテルブルグから来るのを,ここに碇泊して待つだけというのは実に情けないことである。

2006/01/11 in  | posted by gen

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