バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

1月20日

昨夜ドンスコイの汽艇が座礁してので,今日これを曳き出した。
艦隊の汽艇が一隻の艀船を沈めた。この艀船にはシャンペン,ラム,レモンなどが入っている数箱を積んでいたために苦情があったのである。たぶん,これは賠償しなければならないだろう。
あなた宛の書面を認めようとして座ったとたん,ジェムチューグに出張を頼まれ,そこに行っていま帰った。この艦の破損については私も閉口した。私は雨の中をカッターに乗ってジェムチューグに行ったが,この風雨のためにマストの上部を折ったのであった。私はまた,今日アウローラウラジミールウォロネジなどにも出張した。ウラジミールウォロネジの2艦は義勇艦隊の汽船である。
貴婦人の傷病兵慰問会から我が提督にゲオルギーの聖像と十字架(いずれも首にかけるもの)を士官ならびに兵卒に分け与えるために送ってきた。私も十字架1つを分けてもらったので,自分の十字架と同じ鎖にこれをつけた。きれいな真珠入りの十字架である。
またも,我が艦隊が1月24日に当地を出航するという噂話がでてきた。これは例の想像話に過ぎない。
22日に当地からフランスの郵便船一隻がヨーロッパに向けて出航する。この書面は今度出航のこの船に間に合う最後の書面になる。今後しばらくは書信を送ることができないだろう。

2006/01/20 in  | posted by gen

EntryPrevious | Main | EntryNext


コメント



コメントしてください