バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

2月12日

今日は祝祭日なので多数の士官が6時まで上陸を許され,みな上陸した。多くの人々は懐中時計の機械を壊したり針を折ったりガラスを割ったりしていたので,ここやユマンゴなどの店で時計を買った。しかしまったく無用の買い物であった。買うとすぐに壊した人が多かったのだ。どこも修理ができるところはなかった。
ドイツ人は当地の土地を買い,これを破産したフランス人に貸し,その条件として土地で収穫できる華尼刺(薬草)を安く買い取る約束をした。またこの地で毛皮・椰子油,コーヒーなどを買い取ってこれを粗製のままヨーロッパに輸出し,高価に売りさばいている。ここではヨーロッパから鉄類の手工品その他農具などを輸入している。彼らドイツ人はこの地に石鹸の工場をつくってマダガスカルその他の島々に供給している。

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今日,陸で音楽を演奏したときに,この土地の女王が来たらしい。もちろんこの女王は何らの権力も持っておらず,形式的に遣わされただけである。リベルウイリの女王と同じだ。しかしここの女王は幾分かは威厳を保っていて,金銭を請うようなことはしなかった。
オスラービアの一水兵は祭壇に献金を入れた盆を盗んだ。もしその罪状を挙げて捕縛されれば委員の裁判に付せられるだろう。
オレーグはいつまで待ってもまだ到着しない。もう待つのも嫌になった。
ノシベに入港する船舶を監視するために外洋に出ている駆逐艦ブレスチャーシチーから無線電信で7隻の艦船が来航し,この駆逐艦がこれを目撃したと言ってきた。これらは,あるいはオレーグイズムルードドネブルリオンイルツイシその他2隻の駆逐艦ではないかとも思うが,まだわからない。電信班のところに行って聞いてみたい。
イルツイシ1隻だけが他の諸艦に先立って来航したという。あなたはこの艦がレーウェリにいたときに破損したことを覚えているだろう。この艦は石炭を積み込んで湾口に停泊している。この艦は運送船の中でももっとも大きな船である。
オレーグの情報はまったくの誤報だったようである。

2006/02/12 in  | posted by gen

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