バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

2月6日

8時半に寝床に入った。天気はよく風もなく,海は凪いで非常に穏やかである。
演習が終わったのでノシベ湾に帰航する。あなたが送ってくれた新聞の切抜きを読んだ。諸艦が演習に出たとき,この湾内には演習のために駆逐艦の端艇が数隻残っていたのだが,これらも外洋に出た。しかし遠くまでは行かなかった。彼らは丸木舟に乗って転覆した三人の少年を救助したという。
我が艦隊はここで停泊して空しく送った日時ははたしてどのぐらいになるだろう。もしこの錨地がなければ,いまごろはウラジオに着いていたかもしれないのだ。口で言うだけなら,42日間マダガスカルに停泊するということは簡単なことだ。
私はかつてマダガスカル付近の錨地のことを予想して,書き送ったことがあったが,この碇泊も予想以上に長くなった。
オレーグはまだ到着しない。今月中旬には着くだろう。ペテルブルグではオレーグが到着するまでは艦隊の進退を決定せず,さらに第三艦隊を待たせるのではないかと想像して心配している。いつ出航するのかの見込みもまったくない。たぶん簡単には出航しないだろう。

2006/02/06 in  | posted by gen

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