バルチック艦隊技術将校,ポリトゥスキーの日記

3月14日

レギンの外に我々はフランスの郵便船で郵便を手にすることはできない。この船はここに18日に到着する予定だ。今後の航海のために忙しく準備をはじめた。もしフランス郵便船の来着を待たずに出航することになれば,はなはだ遺憾である。我が艦隊はとにかく運送船レギンの到着を待たなければならない。この船で運ばれてくる軍需品を入手しなければ前に進むことはできないのだ。
第三艦隊の到着は待っていないようだ。しかしもしそうなら,なぜ無用の資金を費やして第三艦隊を増遣したのか。もし我が第二艦隊が戦争に敗れることがあれば,第三艦隊は独立して航進を続けざるを得ないだろうが,もし第二艦隊の海戦がその結果決戦とはならなかったとしても,なおかつ第三艦隊は極東に赴かざるを得ないのではないか。
全艦船に対して「命令を受けた後24時間以内に抜錨の準備をするべし」との信号が揚がった。レギンはまだ到着していない。
またも舵機破損のためにカムチャツカに出張した。スワロフはバルチック造船所で建造された艦である。私は何度もこれを見,ときにははなはだ不快な思いでこれを見たこともあった。当時,私はよもやこの船が私とこのような因縁ある関係になるとはまったく思いもしなかった。

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上陸して郵便物を投函するつもりだ。今日は船から出られるかどうかはわからない。郵便を出すことができれば一安心である。
私は非常に神経が過敏になっている。今日も友人と談論していたが,ついには口角泡を飛ばして激論してしまった。一方から見れば面白いかもしれないが,敵を作ってしまうということではよくない。
いま新たに時日の計算を始めた。我々はここを出航した後,もし途中何事もなければ1ヵ月半でウラジオに到着する。したがって,もし何事にも遭遇することなく我が艦隊が近日中に出航すれば5月中旬には着くことができるはずだ。

2006/03/14 in  | posted by gen

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